【書籍紹介】『SDGs 時代の環境評価: ライフサイクル評価からわかること』未来のビジョンを知る

本書は、2015年にSDGs(持続可能な開発目標)とパリ協定が採択されて以来、企業が環境を重要な課題として取り組むようになった背景を説明しています。2020年には環境に配慮したESG投資が35.3兆ドルに達し、4年前から55%も増加しました。環境対策(GX)はデジタル変革(DX)と並んで企業の成長分野となっています。

国連の『SDG Compass』では、SDGsを企業に取り入れるための5つのステップが紹介されており、そのプロセスを効果的に進めるためにライフサイクル影響評価(LCA)が役立つとされています。LCAは製品やサービスが環境に与える影響を評価する方法で、今や多くの企業が導入しており、関連する研究論文も年間6,000件以上発表されています。

本書では、注目されている脱炭素技術に焦点を当て、各産業でのLCA研究がどのような示唆を提供しているかをわかりやすく整理しています。LCAの結果から見える未来のビジョンを知ることができる一冊です。

暑い夏に本が読みたくなるようなBGM