本書は、女性皇族として初めて海外で博士号を取得された彬子女王殿下による英国留学記です。
オックスフォード大学マートン・コレッジでの2001年からの1年間と2004年からの5年間の留学生活を、当時の心情を瑞々しい筆致で綴っています。
英語の壁、側衛の存在、授業や研究のこと、フォーマル・ディナーの楽しみなど、留学生活の日々が詳細に描かれています。
さらに、「アフタヌーン・ティーを女王陛下と」、「バッキンガム宮殿へのお招き」、「英国の電車の思い出」、「博士論文性胃炎」など、貴重な経験やエピソードが満載です。
留学生活の苦楽や、美術史研究者としての試練、そして博士号取得の過程で経験した出来事を通して、読者は彬子女王殿下の強さと優雅さに触れることができる一冊です。
目次
- おわりとはじまり
- 英語の壁
- 側衛に守られるということ
- 子どものころからの習慣
- 外国でのハプニング
- 授業のこと
- 古代ケルト史を学ぶ
- マートン・コレッジの一日
- フォーマル・ディナーの楽しみ
- 海外で頑張る日本人留学生たちの進路
- 「浮世絵はどのようにみるものなのか」
- アフタヌーン・ティーを女王陛下と
- バッキンガム宮殿へのお招きの連絡
- 英国の電車の思い出あれこれ
- 二度目の留学
- 何をやってもうまくいかない日
- 法隆寺金堂壁画
- 英国の食あれこれ
- 美術史研究者の試練
- 謎の侵入者
- お雑煮とスコーン
- 博士論文性胃炎
- 博士論文への二つの壁
- 人生でいちばん緊張した日
- たくさんのおめでとうのあとで……
- 生まれて初めての猛抗議
- 心からの「最終報告書」
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